小3クラスの教材『言葉の転換思いつき』をご紹介します。
刺激する知能因子は、「記号の転換を拡散思考する」。
この知能因子は、記号で変化することを柔軟に思いつく能力です。
英才教育研究所で開発したゲームの一つに「フルーツゲーム」というのがあります。
図のようなイチゴ(赤)レモン(黄)を長方形の積み木に貼った物です。
a,b,c,dともに10枚づつで計40枚からなっています。a,bは逆にして使ってもいいのです。
代表的なあそびは、手元に4枚の積み木をならべ、5枚で上がりの形になるようにします。
マージャンの進め方と同じです。例えば上がりの形がレモン・イチゴが、1,3,3,3となればいいことにします。
図のようになればいいわけですが、こう並べるには、レモン・イチゴの積み木を反対において、イチゴレモンにしてもいいのです。
これを成立するには色で変化することをスムーズに考えつかねばならないので、この知能因子を必要とするのです。
文字記号でも課題になります。たとえば、「い、け、で、ぬ、か、き」を与え、
2文字を組み合わせて言葉を作ってもらうのです。
いけ、いぬ、ぬか、かい、いか、いき、かき、きい
などが出てきます。これは文字の組み合わせを転換することによって、新しい言葉を思いつく知能となります。
また、与えられた後を1~4文字ずつ変えて新しい単語をいくつか思いつかせます。
ぼうえんきょう(望遠鏡) ⇒ ぼうけんきょう(冒険狂)
ぼうえいしょう(防衛省)
さんめんきょう(三面鏡)
ゆうびんきょく(郵便局)
さいたんきょり(最短距離)
すいさんぎょう(水産業)
数字を使った課題もできます。
「9を9回使って、答えが1000になる式をたくさん作りなさい。」
999+999/999=1000
999-99+99+9/9=1000
(9+9/9)・(9+9/9)・(9+9/9)=1000
9/9・(99+9/9)・(9+9/9)=1000
(999-99)/9・(9+9/9)=1000
などが出てくるでしょう。
これも数の組み合わせを、いろいろ考えるわけですから「記号の転換を拡散思考する」ことになるでしょう。